ITバブルの最中、オン・ザ・エッヂという企業が上場した。後にライブドアと改名するこの企業は創業者、堀江貴文の逮捕により危機に陥り、現在はLINEの子会社となってしまった。
彼は攻撃的な発言で知られているが、それは昔からであった。人を見下すような発言、他人への無関心さ、そして財界人へのディスリスペクトは彼を逮捕させるには十分であった。もちろんあの逮捕は不当逮捕であったと思う。しかし彼を潰したい人が多かったのは間違いないだろう。
もちろんここまでのことが起こることは珍しいが、似たことは世界中で起こった。特に有名なのがビル・ゲイツである。ワシントンDCの議員や政府機関をバカにするような発言はNetscapeをネタに政府がマイクロソフト潰しを試みるのに十分であった。結局これはマイクロソフトに高い弁護士代を払わせることになり、イメージ低下にも悩まされることになった。また政府による訴訟の恐怖がモバイルシフトに乗り遅れる原因となった可能性も高い。
これらの事例から学べることはあまり高飛車な行動はとらない方がいいということだろう。パブリックイメージの悪化は事業に響く可能性もあるし、ライバル企業や政府を敵に回すのは賢い方法とは言えない。もちろんいつかは敵になるかもしれないが戦うべきは今ではない。臥薪嘗胆という中国の古い言葉にもあるように優等生ぶりつつも大人しくチャンスを待つべきだ。