Cyberpunk2077が世界同時発売され、多くの配信者、実況者がこぞってプレイしているのを見るとGrandTheftAuto5が発売されたのを思い出す。PS3末期に発売したあのゲームは新しい時代の幕開けを予感させるものであり、それは正しかった。果たしてCyberpunkはPS5時代のゲームのスタイルを開拓したのだろうか?
GrandTheftAuto5、通称GTA5はPS3末期に発売されたゲー厶であり、犯罪行為も行えるカオスとも言える自由度の高さが、かつて子供時代にゲームに熱中した大人の間で爆発的にヒットした。これはYoutube上でもそうであり、配信者や実況者が仲間同士で集まってふざけ倒すにも向くゲームであったこともあり、名前だけは聞いたこともあるだろう。またこのゲームはオープンワールドRPGという革新的なジャンルを開拓した。このジャンルはフィールドの自由散策や自由度の高いゲームスタイルで知られており、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドやスパイダーマンなどで知られている。
一方、Cyberpunk2077はPS4末期に発売されたゲームであり、そのあたりもGTAと似ている。このゲームがエポックメイキングで革新的なゲームであるであるとすればそれはどのような点であろう?それはゲームというものを再定義したことであろう。舞台である、カリフォルニア州沿岸部の多文化、多言語な巨大都市、ナイトシティはホームレスの増加やギャング犯罪といった都市問題に悩まされており、また無秩序に開発が進んだため都市構造はかなり複雑であり、建物同士が接続されていたり、裏路地にエレベーターの乗り場があるなど、サイバーパンクの退廃的な世界観の演出に成功した。それに加え、トップクラスのアーティストとのコラボレーションや洗練された世界設定やガジェットなどもこの作品を際立たせている。これを単なるゲームと言うことは適切だろうか?それは違うだろう。これはカオスなまでクリエイティビティを追求したゲームであり、そして限界まで再現した新しいメディアである。
PS5はPS4と比べグラフィックや処理能力に大幅な改善が見られる。おそらくPS5用のゲームが次々発売れるにつれてCyberpunk的な、新しいメディアと言えるゲームは一定の支持と知名度を獲得するだろう。GTAが生み出したオープンワールドというゲームジャンルが世界中で愛されるように。