スーパーの中の差別とイノベーション

差別的と批判されることもあるエスニック食品コーナーの廃止は売上アップにつながるかもしれない。


アメリカのスーパー、例えばウォルマートやターゲットに行くと、 エスニック食品売り場というものが存在してることに気づくだろう。具体的には中国料理に使う醤油やレトルトのインドカレーなどだが、その陳列について問題視する人も多い。



アジア系の起業家、アンドリュー・ヤンはこれについて自身のポッドキャストでこれを「無意識の差別」であると手厳しく批判してきた。彼に言わせれば自分たちの料理ではないものをまとめて排除する行為なのだと言う。


もしそうだとすると、中国系やインド系といった合法、非合法的な移民とその子孫、あるいはそれらの国の文化や伝統はアメリカでは正当に評価されていないということになる。実際のところ、そうかもしれない。今ではアメリカ料理の一部となったピザをもたらしたイタリア系も人口は多いながら長らく差別を受けてきた。だが、長年の戦いの結果、イタリア系の地位は向上し、またピザといった料理もメインストリームになったのだ。 


もちろんこれを差別的でないと見なす人もいる。しかし差別でないと考えているが、このエスニック食品売り場という概念に疑問を持つ人も存在するのだ。理由は単純に非効率的な店舗設計である。中国の醤油がケチャップやマスタードがある調味料コーナーではなく、エスニック食品コーナーにあることを知らずに調味料コーナーを探し回ることは効率的だろうか?少なくとも長い目で見れば調味料コーナーに陳列しわかりやすい店舗設計をした方が顧客満足度とリピート率、平均購入額を引き上げることができる。


なぜこの話をしたか、というのはこのような問題を解決するイノベーションが大金を生む可能性があるからだ。少なくともこのような店舗設計はエスニック食品の売上を伸ばすことや店舗の満足度向上を阻害しており、それを解決することは大きな意義があるだろう。例えそれが差別であろうがそうでなかろうが。


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