日本の音楽産業は地獄に突入する?

音楽業界の競争不足、エコシステム不在は否めない。それがガラパゴス化と衰退を招くのだ。

日本のアーティストのクオリティは、少なくとも現在はどうかわからないが長らく低いままであった。これはいったいなぜだろうか。

おそらく理由は2つで、競争不足とエコシステム不在あろう。

競争不足についてはわかりやすい。いわゆるジャニーズがそのいい例だ。教え子に性的な関係を強いたと東京高裁に認定されたプロデューサー、ジャニー喜多川の事務所所属のアーティストは大手必要以上に持ち上げられてきた。少なくとも彼らはその持ち上げに見合ったパフォーマンスを披露していないと僕は見ている。(もちろん狂信的ファンは否定するだろうが)結局特定のプロデューサーが送り出すアイドルグループがやたら日本では持ち上げられてきたことで、質の高いアーティストを送り出すことが非効率であり続けてきたのだ。おまけにレーベル同士の競争や移籍があまり活発ではない。新人アーティストを送り出すことにレーベルはあまり乗り気ではない。ただレーベル間の競争は音楽産業大国のアメリカ、イギリス、韓国などでは盛んに行われている。アメリカとイギリスは大小様々なレーベルが切磋琢磨している。韓国は大手3大レーベルの影響力が大きいが競争はシビアなものである。日本にはそんな競争は存在しない。

ハリウッドやKPOPのようなエコシステム不在も忘れてはいけない。特に重要なのは振付師や演出担当のような裏方がハリウッドやKPOPの影響力を圧倒的なものにしていることである。しかしこれらの人材を育成する大学すら日本には長らく存在していなかった。果たしてこれで日本の音楽産業は発展するのだろうか?

もちろん今は少しずつ変わりつつあるのかもしれない。しかし日本の音楽業界がもはや瀕死寸前であるのは明白だ。新しいものを生み出すことができない業界は果たしていつまで過去の栄光で食いつなぐことができるのか。その答えは誰にもわからない。

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