はい。こんにちは。草野翔です。
最近海外進出する日本のスタートアップが増加しつつありますが、多くの企業はアメリカやイギリス以外に目が入っていないのではないでしょうか。確かに優良企業は多いですが、外国企業にとっては別です。なぜなら、ビザの発給枠が少ない上、政治リスクが高いからです。おまけに優良企業が多い、つまりライバルと多い上にコストも高くつきます。
そういう意味でアメリカの代わりとしてのカナダ、あるいはイギリスの代わりとしてのドイツやオランダに注目が集まっています。カナダ以外は英語が公用語ではありませんが、ドイツ人やオランダ人は概して英語堪能であり、優秀なエンジニアも多いです。その上、コストやビザの問題でも優遇されています。それに、イギリスやアメリカに近いため事業を円滑に行うこともそこまで苦ではありません。
しかし、市場規模や資金調達のしやすさという面で圧倒的に有利なのが中国です。事業コストはそこまで安くはありませんが、政府系ファンドやアメリカ発の有名VC、中国の大手企業のVCなど、資金調達の選択肢はかなり多いです。市場規模でもEUを圧倒しています。英語を話す人材も近年は増加しているため、今後も有望な市場であり続けるでしょう。もちらん米中対立という問題はありますが、事業内容によっては多いに検討する価値があるでしょう。